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2019.01.21
弁護士会照会手続きについて
弁護士に依頼などをしたときには、弁護士会を使って役所や会社その他様々な団体に対してある内容を照会することで回答をもらえることがあります。
照会先に対して直接聞いても教えてもらえないけれども、弁護士会を通じて照会をかけることによって、情報を得られることもあります。証拠を集めたりするときの方法として使われることもあります。
弁護士会によっては1万円弱~7、8千円あたりの費用がかかります。
また、照会先によってその照会の回答に費用がかかる場合には、別途手数料等が発生するケースもあります。
どのようなものに使われるのかというと、役所に対する印鑑証明登録の経緯や、交付申請者名の確認のほか、警察署に対して交通事故原因の報告書などを確認するケースなどです。
また、登録関係であるケースは、風俗営業や古物営業、飲食業、診療所の申請など、店舗、診療所等でトラブルがあったときに、そこの営業主体が不明な場合などです。
そのようなときに、許可申請や登録の申請者は誰なのかということで、照会をかけることによって、トラブルの相手方を特定するという方法で使われることもあります。
車関係ですと、車庫証明の内容はどうなっているのか、または車検の内容はどうだったのかなど、ETCの走行履歴等を調べて参考にするケースもあります。
消費者事件であるケースとしては、国民生活センターなどに対し、その業者に対する相談がどれくらい寄せられているのかということで、同様の被害が何件あるかという証明に使用するというケースもあります。
このように、弁護士会照会手続きは幅広い証拠収集の手段として使われていますので、弁護士に依頼をしたときには、一つ方法として利用できるということで、相談してみると良いかもしれません。